


笹の輪くぐりって?
大宮八幡神社の参道は長いです。足はすでに疲れていましたが「着いた!」という喜びでエネルギーも復活し、歩いて行きました。と、門の手前に茅の輪が!こんな季節に?・・近づいてみると、いやいや違った。笹の輪くぐりでした!「これは初めて!ここは毎年こうなのだろうか?」
フェイスブックにこの笹の輪くぐりの記事をあげたところ、友人が「去年お参りに行きましたがその時は茅の輪くぐりでした」と教えてくれました。「ふうん、普段の年は茅の輪なんだ・・」茅の輪くぐりとは、6月に多くの神社で行われる神事、夏越の祓(なごしのはらい、もしくは、なごしのはらえ)に関わる神事です。神社に設置される茅で作った大きい輪をくぐって参拝することで、汚れを祓って災厄を逃れ、1年の後半の幸せがもたらされるというものです。(12月には年越しの祓があります)
置いてあった紙に説明もありましたが、「蘇民将来」の伝説に基づいたもののようです。「蘇民将来」の伝説とは、『備後国風土記』逸文などに記されている話です。須佐雄神(すさのおのかみ)が一夜の宿を借りようとして、裕福な弟の巨旦(こたん)将来には断られますが、貧しい兄の蘇民将来に頼むと彼は快く迎えて粟飯(あわめし)などをごちそうしたという話です。翌朝須佐雄神は礼を述べ、『「茅の輪」を腰に付けよ』と告げたと言います。その後この村に疫病が流行した際、茅の輪を付けた兄とその家族は生き残ったということです。須佐雄神は自分の身分を語って「蘇民子孫と子孫と称する者すべてを救う」と誓ったという話です。
これが「茅の輪くぐり」の神事で、大宮神社は例年は茅の輪を設置しておられるようですが、今年は境内の笹を用いて「笹の輪くぐり」の輪を作ったようです。笹の「サ」は語源として神々を表すようですが、笹は常緑で殺菌作用をもつことから古来神聖なものとされたようです。七夕に笹に願い事の短冊をつるすのはこれに由来します。また神や先祖の霊が宿る依り代(よりしろ)ともされます。神聖なものとされる笹であるから、特に今年はコロナ渦に対抗するものとして「笹の輪くぐり」を設置されたのでしょう。 松永
