小田原まち歩きー下見⑥

旧尾崎一雄書斎ー小田原文学館敷地内

 旧田中光顕伯爵邸の中、洋館から和館に向かう間に尾崎一雄書斎が移築されています。

 尾崎一雄は小田原市の宗我神社の神官を務めた一族の出身。小田原中学校(現小田原高校)を出て早稲田大学国文科卒業。志賀直哉に師事し、生活苦の中で執筆しました。『暢気眼鏡』で芥川賞を受賞した作家です。療養生活の中でその後大病を患い、療養しながら自然を観察したり死を見つめたりした心境小説を書きました。

 『虫のいろいろ』、『美しい墓地からの眺め』などの作品があります。

 ガラス戸から室内を覗くと火鉢に鉄瓶がかかっているのが見えたり、入り口に掛けてあったであろう額「冬眠屋」が見えたりします。作家がここで執筆をしていた気配というものを残している建物です。

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